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デジタルデトックスしよう

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情報の波に飲まれていませんか?

最近新しいことが覚えられない、以前のようにアタマがまわらない、些細なことでイライラしてしまう… これらに心当たりはありませんか? ドキッとした方は、もしかしたら情報過多の波に晒され、脳が疲労しているかもしれません。

インターネット普及以前は、自分が「知りたい」事柄が先にあり、その情報を得るために能動的に情報にアクセスすることが一般的でした。しかしインターネットが普及して以来、私たちは時間や場所を問わず膨大な量の情報に簡単にアクセスできるようになりました。スマホをはじめとするデジタルデバイスには個人的興味関心を刺激する情報が溢れており、つい目を奪われます。能動的に情報にアクセスする時代から、今や受け身でいても膨大な量の情報が流れ込んでくる時代になったのです。

現代人にとって、スマホやインターネットの誘惑に抗うことは非常に難しい。しかし、「特に必要ないけれど、手持無沙汰だからスマホを見る」「気付くと相当な時間見ている」「新しい情報がないか気になってスマホが手放せない」という方は、受け身でいるがゆえ自身のキャパシティを超える情報に晒され、脳がオーバーフローになっているかもしれません。


デジタルデトックスをやってみよう!

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【デジタルデトックス】 デジタルデバイスから距離を取り、心身のストレスを軽減する取り組みのこと。

デトックスは、“detoxification(解毒)”の略語で、体内から毒素や老廃物を取り除く健康法のこと。そして、そのデジタル版が、デジタルデトックスです。

現代社会に生きる私たちがデジタルデバイスを一切使わない生活を送ることは難しいですが、例えば「月に1回、第一日曜だけ」とか「就寝前の2時間だけ」など、無理のない範囲で取り組むことは可能です。

ステップ1.使用状況を把握する

デバイスの「スクリーンタイム」や「Digital Wellbeing」をチェックし、自分が1日あたりどれくらいの時間デバイスを使用しているのか把握しましょう。自分の認識以上に長時間使用していたことがわかり、驚くかもしれません。 使用時間を把握したら次は、以下の自分の傾向を把握しましょう。

  • どのアプリにどれくらいの時間を使ったか
  • どの時間帯に使用時間が長くなりがちか
ステップ2.「ながら利用」をやめる

食事中やトイレ、移動中などの「ながら利用」をやめ、今取り組んでいる行動に集中しましょう。

  • 食事のテーブル上にスマホを置かない
  • トイレや寝室にはデバイスを持ち込まない …など

というように、物理的に距離を取るのがお勧めです。また通知音やバイブレーションの振動も気になるもの。サイレントモードにしておくと、より良いでしょう。

ステップ3.デトックスする時間を決める
  • 入浴後から就寝まで
  • 日曜の朝起きてから昼食まで …など

というように、デジタルデバイスを使わない時間を具体的に決めましょう。まずは無理のない範囲で、「これくらいならできそうだ」と思える目標を立てることが重要です。

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やってみよう!

デジタルデトックス中は、いつもなら意識しないような自身の感覚に意識を向けてみましょう。例えば、空の色合い。肌に触れる空気の温度や湿度。食事の匂いや味。どこからか聴こえてくる音。目を閉じると、様々な情報が私たちの感覚に飛び込んできます。

デジタルデトックスに取り組むことで、過剰な情報の波から自分自身のメンタルヘルスを守ることができます。脳にかかっていた負荷が軽減されるため、それまで見落としていたことに気付いたり、目の前の相手との会話に集中でき関係性が向上したり、睡眠の質が向上したり… 自分に与えられた時間を、自分の意志で有効に活用できるようになるでしょう。


カウンセラー

デジタルデバイスとの付き合い方で、私は以下の3点を心掛けています。

  1. 移動中の電車の中では、緊急の連絡以外でスマホを触らない。
    移動の際は文庫サイズの本を持ち歩くようにしています。
  2. 食卓にスマホやタブレットを置かない
    視界に入ると、つい気になってしまうもの。視界からシャットアウトします。
  3. スマホの通知は最小限に設定する。
    通知されるのは電話やメール、限られた人からのLINE、天気予報にとどめ、SNSやニュースの通知はOFFにしています。

この取り組みを始めてから、以前より目の前のことに集中できるようになったように感じています。みなさんも、自分とデバイスのより良い付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。



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