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フィードバックの受け方

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前回の「フィードバックの仕方」に続いて、今回はフィードバックをされる側が何に気を付ければよいのか、「フィードバックの受け方」についてです。

フィードバック: 行動や成果に対する評価内容を伝え、より良い結果へ導くための手法(人事労務用語辞典より)

フィードバックの受け方のコツ

他者からのフィードバックは、自分にとって耳に痛い内容も多く、素直に受け取ることが難しいことも。しかし、せっかくの機会を活かさない手はありあせん。
以下の3点を意識して、フィードバックを上手に受け止めましょう。

「相手には、そう見えている」という視点で冷静に受け止める。

ネガティブなフィードバックをもらって、心穏やかにいられる人は多くありません。とっさに反論したくなったり、話を遮りたくなったりするでしょう。そんな時に思い出したいのが、フィードバックはあくまでも「発信者側には、そう見えている」という点。視点が異なれば、フィードバック内容も変わってきます。多様な視点の中の一つとして、まずは相手の話を最後まで聞きましょう。フィードバックを活かせないケースでは、ここが難しいようです。

フィードバックという行動そのものに感謝する。

フィードバックを最後まで聞き切ったら、本来であれば言いにくいことを伝えてくれた相手の行為そのものに感謝しましょう。あなたの成長や変化を願い信じるからこそ、あなたにフィードバックを与えてくれるのです。

認識や理解に齟齬はないか、すり合わせを行う。

フィードバックを最後まで聞き、相手の行動に感謝したら、最終ステップの「すり合わせ」です。もしフィードバック内容に具体性がなく、今後のアクションプランを検討しにくい場合は、まずは次の点を確認しましょう。

  • なされたフィードバックは、どの時点の、どの行為に対してのものか?
  • 今後どのような行動をとる(とらない)ことが望ましいのか?

すぐにアクションプランが見つからない場合があるかもしれません。そういう時は、まずは受け取ったフィードバックを咀嚼する時間を持ちましょう。


フィードバックを、ジョハリの窓の観点から考えると…

1955年にアメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムが「対人関係における気づきのグラフモデル」を発表しました。それが「ジョハリの窓」です。自己分析ツールとしても有名なので、ご存知の方も多いでしょう。

あなたへのフィードバックは、開放の窓と盲点の窓に関するものです。中でも、盲点の窓を開いてくれる(=あなた自身が気付いていないあなたのことを教えてくれる)フィードバックは、開放の窓(自分も他人もわかっている)領域を広げるのです。

ジョハリの窓


加えて、もしあなたが可能な範囲で自己開示する(秘密の窓領域を開く)ならば、さらに開放の窓が広がり、ひいては他者もまだ気付いていない「未知の窓」(=秘められた才能)が開くことにも繋がります。

ジョハリの窓


積極的にフィードバックを受け取り、自分の可能性を広げていけるといいですね。


カウンセラー

フィードバックを冷静に受け止めようと思っても、耳に痛い話には胸がドキドキしたり呼吸がしにくくなったりと、身体が勝手に反応してしまうもの。そんな時は、深呼吸で興奮した交感神経を落ち着かせましょう。

また、フィードバック内容に具体性がなく、確認しても「いつの、どの行動に対して、どう見えたのか。今後どうすることが望ましいのか」が明確にならないものは、「フィードバック」という仮面をかぶった“言いがかり”の可能性も。建設的ではないものは適度に受け流せるとよいですね。



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