心と体を繋ぐ自律神経
心と体の相互作用は強力で、健康にも影響を与えます。この不思議な関係を解き明かすカギが自律神経にあります。 自律神経とは、「呼吸・心臓を動かす・消化・体温調節」など生命維持のために必要な働きを担っている神経です。
また、その名前の通り、意思とは無関係で“自律”して働き、交感神経(アクティブなイメージ)と、副交感神経(リラックスなイメージ)の2つの神経を使い分けて全身の器官をコントロールしています。
自律神経は2種類ある。
血管 | 血圧 | 心臓 | 筋肉 | 腸 | 汗 | |
---|---|---|---|---|---|---|
交感神経 (アクティブ・主に昼) |
縮む | 上がる | はやい | 緊張 | 抑えられる | よく出る |
副交感神経 (リラックス・主に夜) |
広がる | 下がる | ゆっくり | ゆるむ | よく動く | 抑えられる |
心と体はつながっている。ゆえに「悪循環」にもなりやすい。
×心の不調 → ×自律神経の乱れ → ×体の不調
ストレスや不安という感情は、身体的変化を伴っていて、さまざまな生理現象が現れます。これらは、主として自律神経の交感神経(アクティブ)が優位になりすぎていることが原因です。
- 例【 緊張しすぎて具合が悪い 】
緊張(ストレス) → 交感神経が刺激される(自律神経が乱れる) → 「どきどきする」「息が苦しい」「冷汗が出る」「体が震える」「めまい」「のどが渇く」「眠れない」 など
×体の不調 → ×自律神経の乱れ → ×心の不調
逆もしかりで、体調の不調も心の不調へつながります。さらに、ストレスを感じると体調も悪化します。つまり悪循環を繰り返すので注意をしましょう。
- 例【 寝不足でイライラ
】
睡眠時間の不足 → 交感神経が働く時間が多くなる(自律神経が乱れる)→ ストレス物質「コルチゾール」が活発になる → イライラ - 例【 肩こりでイライラ 】
肩こり → 首の自律神経を圧迫 → 自律神経の働きが悪くなる → 体調不良&イライラ
心と体はつながっている。だからこそ「セルフケア」が重要。
このように、私たちの心身はひとつ(心身一如)なのです。だからこそ、私たちは「生活習慣を見直す」「ポジティブに考える」といったセルフケアを行うことにより、心身がともに元気になる良い循環をつくれるということです。ほんのちょっとでも構いません。心と体が喜ぶ良い習慣を心がけましょう。
〇体の改善 → 〇自律神経が整う → 〇心の改善
- 例【 生活習慣を整える 】→ 心身ともに元気になる良い循環
〇心の改善 → 〇自律神経が整う → 〇体の改善
- 例【 物事を柔軟に捉える 】→ 心身ともに元気になる良い循環
自律神経を整えるには?
一番簡単な方法は「深呼吸」です。深い呼吸(腹式呼吸)は副交感神経を優位に働かせ、心身をリラックスさせます。呼吸に意識を向け、回数や速さをコントロールするだけで、働き過ぎの交感神経を緩め自律神経のバランスを整えることができるのです。
詳しくは、#09 深呼吸でリフレッシュをご覧ください。
TOPICSを参考に自分に合ったセルフケアを探しましょう。
良い習慣を持続していけば、気持ちも上向きになり、良いリズムを作ってくれます。さらにその習慣を継続させることで、人生は劇的により良いものとなるのです。