繋がりに感謝しよう
慌ただしく生活していると、つい忘れがちになるのが周囲への感謝の気持ち。気持ちに余裕があれば些細なことでも「ありがとう!」と言えるのに、余裕がなくなると自分のことで頭がいっぱいに。そうなると些細なことでもイライラし、それが原因で周囲との関係もギスギスし余計にイライラする…という悪循環。この負のスパイラルをどう断ち切ったらいいのでしょうか。
繋がりに思いを馳せる
「気持ちがどうにもスッキリしない…」そんな時こそ、身近なところに思いを馳せ「ありがとう」と口にしてみましょう。
- 今日も生きていることに「ありがとう」。
- 気持ちよい青空に「ありがとう」。
普段何気なくやり過ごしていることに対し、改めて意識を向ける。それだけで不思議と気持ちが変化します。 そして、周囲に対しても同様に思いを馳せ、感謝しましょう。家族や同僚といった身近な人たち、いつもありがとう。直接的な関わりがなくても、
- 「鉄道会社の人たちのおかげで通勤できる。ありがたいな」
- 「農家さんが頑張ってくれたからお米が食べられる。ありがとう」
というように、私たちは生きているだけで、直接的にも間接的にも誰かと必ず繋がっているのです。
繋がりと感謝の気持ちは、幸福(Well-being)への第一歩
慶應義塾大学の前野隆司教授は日本人1,500人を対象に幸せの心的要因に関連するアンケートを行い、その結果を因子分析して、幸せの4因子を導き出しました。
自分と周囲の繋がりを感じ、感謝する。それは幸せ4因子の中の「ありがとう因子」であり、私たちが幸せに生きる秘訣なのです。
身近な存在に目を向けよう
目を閉じて考えてみましょう。あなたが感謝している人は誰ですか?「あれのおかげで助かっているな」と感じるものはありますか?普段は当たり前すぎて意識していないけれど、無くなったら困る物は何でしょう。あなたの周りの「ありがたい」人やものが浮かんだら、深呼吸をしながら思いを馳せ、「ありがとう」と心から感謝しましょう。
「そんなこと言われても、何に感謝したらいいのかわからない」という方もいるかもしれませんね。そういう場合は、目に入ったものに対し、順番に感謝してみましょう。
例えば私であれば、「パソコンのキーボード、あなたのおかげで文章がスラスラ書けるし、間違えても消しゴム要らずですぐに修正できる。ありがとう」「この文章を読んでくれる人が世の中にいるなんて、なんてありがたいんだろう」という感じです。最初は半信半疑でも、「ありがとう」と呟くうちに、何だか胸のあたりがほっこりしてきます。
特に何かあったわけでもないのに、気分が晴れない…実は最近そんな日が続いていました(睡眠不足や運動不足が一因だったように思います)
そんな時、偶然にも学生時代の友人やテレワークで顔を合わす機会が減った同僚とメッセージをやり取りする機会がありました。彼らとのやり取りを通して人との繋がりのありがたさを実感し、身体の内から温かいエネルギーが湧いてきました。
余裕がない時こそ、「ありがたい(有難い)」と感じる心を意識したいと思います。